2016年3月を以って、32ビット環境へのサポートが終了したLinux版「Google Chrome」をアンインストールし、「Chromium」に置き換えてみました。

Ubuntu12.04LTS(及びそのフレーバー)では、ビルド(DEBパッケージ化)されたChromiumを標準のリポジトリ(サーバー)からダウンロードする事ができます。しかし、ここに置かれてる分は、更新がかなり以前に止まっている為、バージョンが古くなっています。

最新のChromiumを32ビット環境のUbuntuにインストールする方法は概ねこの2つです:

①ソースコードを入手して自分でビルド。

②ソースコードのビルドと完成品(DEBパッケージなど)の配布を行っている開発チームのPPAリポジトリ(サーバー情報)を「APT」に登録して、そこからダウンロード。

かかる時間と労力を考えると①はあまり効率的とは言えない為、ここでは迷わず②の方法を選びました。

開発チームは世界中に点在していますが、Ubuntu 12 LTS(32ビット)を対象としたDEBパッケージを配布していたチームの内、「Chromium Builds(Stable Channel)」は「30系統」を、「Saikrishna Arcot」は「48系統」を、それぞれ最後にアップデートの提供を打ち切っている為、「Canonical Chromium Builds」チームのPPAを登録して、そこからPPAを追加した2016年6月時点での最新版(「51系統」)をダウンロードしました。

【手順】

sudo add-apt-repository ppa:canonical-chromium-builds/stage

sudo apt-get update

sudo apt-get upgrade

sudo apt-get install chromium-browser

【個人設定の移行(Chrome→Chromium)】

Chromeの設定情報が記録されている「~/.config/google-chrome/」の「Default」はChromiumでも転用可能です。もし、まだ残っている場合は、それをChromiumにコピーするだけでカスタマイズが完了します:

①ブラウザが閉じた状態で「~/.config/chromium/」の「Default」(初めてプラウザを起動させた時に自動的に作成された分)を削除します。

②「~/.config/google-chrome/」に置かれていた「Default」を「~/.config/chromium/」にコピーします。

③Chromiumを起動します。

【Flashのインストール】

「Flash Player 11.2」(DEBパッケージ)を利用します。

「libflashplayer.so」(Firefox用)と「libpepflashplayer.so」(Chromium用)が一括インストールされる仕様となっている為、特別な設定は不要です。

メジャーアップデートは数年前に打ち切られていますが、セキュリティ上必要なバグ・フィックスの提供は一定期間(〜2017年の春頃)続きます。

【Youtube等で文字化け】

Flash(プラグイン)でYoutube等の動画を再生しようとすると、日本語のフォントが一部化けて表示される件(「この広告をスキップ」などが「豆腐」に)ですが、現在は、ユーザー自身が手動でブラウザに拡張機能を追加して、プレーヤーの優先順位を「FLash > HTML5」に変更(つまりHTML5を無効化)しない限りは、Youtubeでは自動的にHTML5(こちらでは今の所フォント絡みの問題は起きていません)が選ばれる仕様となっている為、他の動画サービスで、クローズドキャプション(日本語)を利用しない場合は、対策を採らなくても特に不便を感じる事はないでしょう。

【Flash優先時の文字化け解消(Youtube)】

①中華系フォントの「Fonts Arphic Uming」をインストール:

sudo apt-get install fonts-arphic-uming

②「/usr/share/fonts/truetype/arphic/uming.ttc」を日本語のフォントで上書き:

sudo cp -p /usr/share/fonts/truetype/[フォントのフォルダ]/[フォント名].ttf /usr/share/fonts/truetype/arphic/uming.ttc

③フォント・キャッシュのクリア:

sudo fc-cache -fv

fc-cache -fv

④「Arial(.ttf)」が入っていないと文字化けがまだ一部残る為、未インストールなら「Ubuntu Restricted Extras」で、他のコアフォントと一緒に追加します。ライセンス条項(EULA)への同意が必要な著作物である為、コマンドライン上で確認を求められたら「Tab」キーを使って「はい」を選択→「Enter」。サーバーへの接続(ダウンロード)が始まり、取得したデータは「/usr/share/fonts/truetype/msttcorefonts/」内に「*.ttf」としてインストールされます。

sudo apt-get install ubuntu-restricted-extras

⑤「Arial」を追加でインストールした場合に限り、③の作業(フォント・キャッシュのクリア)をもう一度繰り返します。

【ブラウザが起動しなくなったら(2016年8月18日追加)】

亡くなった母の法事などで忙しかった事もあり、暫くパソコンから遠ざかっていましたが、先日、パネルのランチャーをクリックしても、ブラウザが立ち上がらなくなっている事に気付きました。

コマンドライン入力(僕の場合は「LXTerminal」をユーザー権限で起動して「chromium-browser」をタイプ)で原因を調べてみた所、共有ライブラリの「libatomic.so.1」が新たに必要となった事までは判りました。

しかし、Ubuntu 12.04 LTS(32ビット版)には元々含まれていないライブラリで、APTでもそれらしいものをインストールする事はできなかった為、半分諦めかけていましたが、ダメ元でFedoraやCentosなどRPM陣営のディストリ向けに公開されている該当パッケージ(「*.rpm」)を、書庫マネージャで解凍して、中のライブラリを「/usr/lib/」にコピー(要Root権限)してみた所、ブラウザが使える状態に戻りました。

◆手順

①下記のリンクより、ライブラリが含まれているRPMパッケージをダウンロード→任意の場所に保存します:

ftp://rpmfind.net/linux/mageia/distrib/cauldron/x86_64/media/core/release/libatomic1-5.4.0-1.mga6.x86_64.rpm

②保存したパッケージ(「libatomic1-5.4.0-1.mga6.x86_64.rpm」)を書庫マネージャなどを使って解凍します。

③「usr」(解凍済のパッケージ)の「lib」(サブフォルダ)にある「libatomic.so.1.1.0」(ライブラリ本体)と「libatomic.so.1」(シンボリックリンク)を、「/usr/lib/」(システム)にコピーします。この際、Root権限への切り替えが必要です。「sudo [ファイルマネージャ名] /usr/lib/」をコマンドライン入力して、ファイルマネージャ(Root権限)が立ち上がったら、その中にライブラリをコピペします。

④ブラウザの動作を確認します。